企業とスポーツ

昨日の全国高校駅伝の男子優勝校は、長野県の佐久長聖高校だった。
そこの監督は、ダイエーの陸上競技部だったらしい。
ところが、ダイエーが阪神大震災の際に、神戸から福岡に移転する際、ダイエーを辞め、佐久長聖高校の陸上部監督になったということだった。
創部の際からの監督だそうで、最初は全く駅伝とは縁のなさそうな部だったらしい。
それが、全国優勝だ。
それも、全区日本人だけのチームで。
今年から規約改訂で1区は外国人を走らせることはできなくなった。
今まで、全国高校駅伝の1区の応援をしようと沿道に出ると、まず「多国籍軍」のように、留学生たちの一団が駆け抜け、そのあとを日本人たちが走っていく、という感じだった。
2位だった仙台育英も、そのあとの世羅も、外国人留学生の活躍があった。
その中で、堂々、1位の佐久長聖。
全員がコンディションがよかったし、モチベーションも高かったはずだ。
自分と闘いながら、ひたすら前を向いて、走り続けた結果だ。
選手たち全員が、それぞれ前に向かって走る。
しかし、その中で少しずつコンディションが違ったり、モチベーションが違ったりして、本来の自己を出し切れなかった者もきっといたに違いない。
確か、昨年は、半歩の差で同タイムながら仙台育英に優勝をとられたはずだ。
その悔しさが、今年は2時間2分台の記録を出すということにつながった。

監督が、あのとき阪神大震災でダイエーを辞めていなかったら、佐久長聖は今年優勝できただろうか?

企業が支援するスポーツ、それが最近次々と姿を消していっている。
不況の影響が大きい。
女子サッカーの田崎真珠、アイスホッケーの西武プリンスなど、そのスポーツの代表的なチームが姿を消そうとしている。
選手たちは最後の試合といわれながらも、最後の最後まで戦っている。
麻生さん、こういうスポーツの支援ができるように、経済を立て直してくださいよ!

昨日私が行動を共にしたあるチームの監督も、もとは企業スポーツの出身者だ。
何があって、転身したのかは、深くは知らないが、彼が企業を辞めていなかったら、昨日の貴重な経験を私はすることができたであろうか?

転身して成功する人、成功できずどこで運命が違っていたんだろうかと思い悩む人、様々であろう。

ファイテンの陸上競技部も廃部になるという。
選手の勧誘がうまくいかず、成績が上がらなかったことが原因という。
しかし、高橋尚子との契約は来年まで続いているので、こちらは例外になるようだ。
企業の論理。「使えるモノは使う」

人が、企業に振り回されることがないように。
スポーツが、利益と直接結びつかないように。
そう祈るばかりだ。
何はともあれ、純粋に佐久長聖高校、優勝おめでとう

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