オリンピックの身代金

長い長い時間をかけて、ようやく読み終わった、「オリンピックの身代金」。
作者は、奥田英朗。
日本中が、いやその日本のごく一部が、必死になって成功させようとした東京オリンピック。
戦後の復興の集大成かのように、日本は東京オリンピックを成功させようとしていた。
が、その陰にあったプロレタリアートたちのひどい生活。
その中で決意した主人公。
私の中にあった「東京オリンピック」のイメージが、がらがらと音を立てて崩れていった。
よく考えてみれば、確かにそうなのだが、オリンピックの華やかさだけが記録に残り、その陰は表には出てこない。
こんなにひどい状態で、オリンピックを支えている者たちがいることは、クローズアップされてこない。
「国家の威信をかけた」オリンピックのせいで…。
テロリストといってしまえばそれまでだが、主人公は何をしたかったのか!?
真の社会を見つめる目があったからこそ、こんな行動に出たのではないか!?

文字数が多くて、なかなか読み進まなかったが、後半はたたみかけるように読破できた。
仕事が忙しく、ゆっくりと読書する時間もできなかったが、やっと読み終えた。
ようやく「解放された」という感じ。
その安心感からか、今日また買ってしまった本。
「人間失格はない太宰治」。
サブタイトルは、「爆笑問題 太田光の11オシ」。
太宰作品の11の短編小説と各界からのエッセイ。
今年は太宰治生誕100年。
折しも、一昨日は61年前に太宰が入水した日。
そして、6月19日が彼の誕生日。
読破できるのはいつのことだろうか?
心は、青森へと飛ぶ。

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