今日の「編集手帳」

今日3月11日、
一年前、東北大震災があった、特別な日。
今日の読売新聞は、
いつもと違う。
だいたい、一面というのは、
新聞のトップ記事が出るもので、
今日の新聞は当然のことながら、
東北大震災のことが載るのは予想できた。
しかし、今日の読売新聞は、
いつもと趣向が違う。

トップ記事は、「編集手帳」。
いつもより文量も多い。
粉雪が舞う仙台市若林区荒浜に立てられた慰霊の塔の写真をバックに、
編集手帳がトップに載っている。
「編集手帳」の中の文章、
「時は流れない。雪のように降り積もる。」
「人は優しくなったか。賢くなったか。」
という文字が別に大きく副題のようになっている。
本当に、この被災地では時は流れていないのか。
ある意味、3月11日でとまっている部分もあるだろう。
だが、流れるというよりは、
まさしく「降り積もる」感じで、
被災地の人たちは過ごしているのだろう。
寺山修司の詩の一部の引用もある。
  時計の針が前にすすむと「時間」になります。
  後ろにすすむと「思い出」になります。
そして、「編集手帳」では、
  津波に肉親を奪われ、
  放射線に故郷を追われた人にとって、
  震災が思い出に変わることは金輪際あり得ない。
とある。
  時計は止まったままである。
と・・・。
被災者の中の一人、当時4歳だった昆愛海(こんあいみ)ちゃんのことを紹介している。
  ままへ。いきているといいね おげんきですか
この子の母親は今も行方不明だという。
「編集手帳」の著者はいう。
  5月には学齢の6歳になる。
  漢字を学び、
  自分の名前の中で「母」が見守ってくれていることに気づく日も遠くないだろう。
と・・・。
  雪下ろしをしないと屋根がもたないように、
  降り積もった時間の“時下ろし”をしなければ日本という国がもたない。
  ひたすら被災地のことだけを考えて、
  ほかのすべてが脳裏から消えた1年前のあの夜に、
  一人ひとりが立ち返る以外、
  時計の針を前に進めるすべはあるまい。
  この1年に流した一生分の涙をぬぐうのに疲れて、
  スコップを握る手は重くとも。

今日の「編集手帳」は何日も前から書かれていたものだろうか?
毎日毎日時事ネタを元に書かれる「編集手帳」。
字数制限もある中で、
今日のものはとても良かった。
写真も良かった。
粉雪舞う慰霊の塔の前で、ひたすら祈る人の後ろ姿に、
いつかちゃんと降り積もった「時」が溶けて、
流れていけばいいのに・・・、と思った。
他紙のの一面は見ていないが、
今日の読売新聞は良かった。
画像


3月11日「編集手帳」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20120310-OYT1T00861.htm?from=navlc

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